秋、胃腸の調子は悪くありませんか?
2025.11.06
こんにちは。福井市にある なつめ薬局 管理薬剤師の千知岩(ちぢいわ)です。
朝晩がぐっと冷え込み、温かい食べ物が恋しくなる季節になりました。

そんな秋は、「胃腸の調子がなんとなく悪い」「食欲がない」「お腹が張る」といったご相談が増える時期でもあります。
春の不調が“ストレスや自律神経の乱れ”によるものであるのに対し、秋は“夏の疲れが残っている”こと、そして“冷えと乾燥による消化機能の低下”が関係していることが多いのです。
夏の疲れが残っていませんか?
猛暑が続いた今年の夏。
冷たい飲み物やアイスを摂る機会が増え、クーラーの効いた室内で長時間過ごす生活が続いた方も多いのではないでしょうか。

このような生活習慣は、胃腸に“冷え”を溜め込みやすくします。
その結果、秋になってからも 「食欲不振」「胃のムカムカ」「軟便や下痢」 といった症状が出るケースが多く見られます。
一見すると夏が過ぎて落ち着いたように思えても、体はまだ“冷えのダメージ”を引きずっているのです。
秋の「食べすぎ」も要注意
食欲の秋と言われるように、この季節は旬の味覚が豊富。
しかし、夏の疲れが残る胃腸には、急な“食べすぎ”が大きな負担になります。
特に脂っこい料理やスイーツの摂りすぎは、胃の働きを鈍らせ、消化不良を招くことも。
「食後に眠くなる」「お腹が重たい」「ゲップが出やすい」と感じるときは、胃腸が疲れているサインです。
胃腸を整える生活のコツ
胃腸のケアは、毎日の小さな習慣から始められます。

- よく噛んでゆっくり食べる
→消化の負担を軽くし、満腹感を感じやすくします。 - 温かい飲み物を選ぶ
→冷たい水やお茶ではなく、常温~ぬるめの白湯がおすすめ。 - お風呂で体を温める
→シャワーだけで済ませず、湯船に浸かって胃腸の血流を整えましょう。 - 夜更かしを控える
→胃腸も脳と同じく“休息時間”が必要です。睡眠リズムを整えることも大切。
漢方の視点から見た「秋の胃腸」
漢方では、胃腸の働きを「脾胃(ひい)」と呼び、体全体のエネルギー(気)を生み出す源と考えます。
この「脾」は、冷えや湿気、ストレスに弱い臓器でもあります。
秋の時期に胃腸が乱れるのは、
○夏に冷たいものを摂りすぎて“脾”が弱っている
○気温差や乾燥によって体内のバランスが崩れている
といった原因が関係しています。
漢方では、単に症状を抑えるのではなく、「冷え」や「気の巡り」を整えて、胃腸の力を底上げする という考え方をします。
まとめ|秋こそ「胃腸のメンテナンス」を
「なんとなく胃が重い」「食べた後に疲れる」
そんなときこそ、体からのサインを見逃さないことが大切です。
秋の不調を放っておくと、冬の冷えや風邪に負けやすい体になってしまいます。
今のうちに胃腸を整えておくことで、免疫力の高い、元気な冬を迎えられます。
なつめ薬局(福井市)では、季節や体質に合わせた漢方相談を行っています。
「病院に行くほどではないけれど、調子がすぐれない」
そんな時は、お気軽にご相談ください。
お一人おひとりに合った方法で、無理なく体を整えるお手伝いをいたします。
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