【12月の冷え性】足先が痛い・眠れない——その“冷え”は体質のサイン


2025.12.09

こんにちは。なつめ薬局の管理薬剤師・千知岩(ちぢいわ)です。

12月は、一年の中でも 「冷え性が最も悪化しやすい時期」 です。

「足先が痛いほど冷える」「布団に入っても眠れない」

そんな声を、この季節は特によく伺います。

漢方の視点では、冬の冷えは “体質のサインが表面化した状態” と捉えます。

同じ“冷え”でも、人によって原因もケア方法も異なります。

今日は、漢方でよく用いられる考え方(気・血・巡り) をもとに、12月に悪化しやすい3つの冷えタイプを解説します。


ポイント①|12月は「体が冷えやすい条件」がそろう時期


12月は気温が急激に低下するだけでなく、忙しさ・睡眠不足・ストレスが重なります。

すると体のエネルギーを消耗し、巡りが悪くなり、冷えが強まりやすくなります。

漢方では、この季節の冷えを「体が本来備えている温める力が追いついていない状態」と捉えます。


ポイント②|あなたはどのタイプ? 冷え性の3タイプ


○ 血の不足タイプ(血虚)

→ 栄養が足りず、身体の“材料不足”で冷えるタイプ

特徴

  • 足先がスーッと冷える
  • 立ちくらみ・疲れやすい
  • 肌や唇が乾きやすい
  • 月経が不安定なことも

血が十分に巡らないと、体の隅々まで温かさが届きません。

漢方の考えでは「血を補いながら巡らせる」ことが大切だとされています。


○ エネルギー不足タイプ(気虚)

→ 温める力そのものが弱っているタイプ

特徴

  • 朝の冷えがつらい
  • 動くとすぐ疲れる
  • 風邪をひきやすい
  • 胃腸が弱い

体を温めるための“エンジン”が弱いイメージです。

漢方では「体を動かす力(気)を整える」方向で向き合っていきます。


○ 巡りの滞りタイプ(瘀血・気滞)

→ 冷えと痛みがセットになりやすいタイプ

特徴

  • 足先がジンジン痛む
  • 肩こり・頭痛が出やすい
  • ストレスで冷えが強くなる
  • 生理痛がつらい方にも多い

血流が滞ることで“冷え+痛み”として現れるタイプです。

漢方では「巡りを整えるアプローチ」がポイントになります。


ポイント③|12月の冷えをやわらげるセルフケア


今日からできる、なつめ薬局でもよくお伝えしている内容です。

✓ 足首・ふくらはぎを温める

→靴下よりも レッグウォーマー が効果的。

✓ 寝る前はスマホを控えてリラックス

→体が緊張していると巡りが悪くなります。

✓ 温かい飲み物を

→胃腸を冷やさないことは、漢方的にも重要なポイント。

✓ できれば“湯船で10分”

→首までつかる必要はありません。みぞおちまでの半身浴でもしっかり温まります。


まとめ|冷えがつらくなる12月こそ、漢方の視点が役立つ季節


12月は“冷えの原因”が表に出やすい時期です。

体質ごとに適したケアは異なるため、

漢方の考え方をベースに体質を見直すこと が改善の近道になります。

当薬局では、その方の 体質・生活リズム・季節の影響 を踏まえて漢方の視点で丁寧にカウンセリングを行っています。

手足の冷え、足先の痛み、眠れないほどの冷えなど、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。


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