自律神経の乱れによる症状と改善方法―季節の変わり目に備える漢方の知恵


2024.10.21

 

こんにちは!なつめ薬局の薬剤師(国際中医専門員)千知岩です。

 

朝晩の冷え込みを感じる時期になってきましたね。

一方で日中は25℃以上の日もあるなど例年以上に昼夜の温度差が大きくなっています。

皆さん、体の調子はいかがでしょうか?

 

季節の変わり目(特に秋から冬)は、自律神経の乱れによる不調が増える時期でもあります。

最近、当薬局にも「何となく体の調子が悪い、いつもと違う」という相談を多数いただいています。

そこで今日は、自立神経の乱れによる症状や改善方法、漢方薬の活用法について解説したいと思います。

 

自律神経の役割とは?


自律神経とは、私たちの体内で無意識に働く神経のことで、交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。

この2つの神経がバランスよく働くことで、体のさまざまな機能が正常に保たれます。

しかし、寒暖差や湿度の変化が大きい季節の変わり目では、このバランスが崩れ、自律神経の乱れが引き起こされることがあります。

 

自律神経の乱れによる具体的な症状


自律神経が乱れると、次のような症状が現れることがあります。

めまい

頭痛

息切れ

不眠

倦怠感

食欲不振

イライラ感

これらの症状には個人差があるため、一人ひとりの体調に応じた対応が必要です。

 

自律神経の乱れを予防する方法


防寒対策を徹底する

寒冷な環境にさらされると体がストレスを感じ、自律神経が乱れやすくなります。

温かい服装を心がけ、外出時はより防寒対策を念入りに行ってください。

特に、首・手首・足首の3つの「首」を冷やさないことが大切です。

首だけでなく、手首や足首も保温することで、体全体の体温調節がしやすくなります。

女性の場合、特に足首は冷えやすい部分なので、足首が隠れるくらいの長さのある靴下を履けるのであれば、ぜひ着用ください。

季節や状況に合わせたTPOにふさわしい服装が、自律神経の乱れを防ぐための重要なポイントです。

 

健康的な生活習慣を維持する

十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、規則正しい生活を送りましょう。

リズムのある生活は、自律神経のバランスを整えるには最善の方法です。

 

ストレスをコントロールする

ストレスは自律神経に大きな影響を与えるため、適度なリラクゼーションが必要です。

今の時代、頑張ること・我慢することが正しいわけではありません。

自分にあったストレス解消やリラックス方法で心と体をリセットすることが大切です。

ストレッチや深呼吸、ヨガなどを日常生活に取り入れるのも良いかもしれません。

 

自律神経の乱れを改善するための方法


自律神経の乱れを感じている方にオススメな方法をいくつかご案内します。

適度な運動を行う

軽い運動やウォーキングは、交感神経と副交感神経のバランスを整え、体全体をリフレッシュさせる効果が期待できます。

 

メンタルケアを取り入れる

読書、音楽鑑賞、軽い運動など、心身をリラックスさせられるアクティビティを取り入れることで、ストレスを軽減し、自律神経のバランスを保つ助けになります。

忙しい毎日の中でも、短時間でも意識的にリラックスする時間を設けることが重要です。

 

食事を見直す

バランスの取れた食事を心がけ、特に体を温められる食品や飲みものを摂ることで、冷えによる自律神経の乱れを防ぎます。

根菜類や温かいスープなどが効果的です。

 

漢方薬によるアプローチも


自律神経の乱れに対しても漢方薬を服用することは、効果的だと言われています。

なつめ薬局では、お一人お一人の体質や症状に合わせ最適な漢方薬を提案しています。

漢方は、体全体のバランスを整え、本来の機能を取り戻すことを目的としているものです。

自律神経の不調でお悩みの方には、漢方を一度お試しいたただくのも良いかもしれません。

 

ただし、漢方薬の選び方は体質や症状によって異なるため、自己判断は避け、『漢方』専門の薬剤師や医師にご相談することを強くオススメしています。

当薬局でも相談会を実施していますので、福井県内にお住まいの方で自律神経の不調でお悩みの方は、お気軽にお声かけください。

 

事前予約制/漢方薬代の目安1カ月5,000円~

 

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