【春バテ】にご注意を。季節の変わり目、体がつらいと感じたら
2025.05.12
こんにちは!なつめ薬局の管理薬剤師の千知岩(ちぢいわ)です。
日に日に暖かく春らしい日が増えてきました。春といえば、暖かくて過ごしやすい季節です。
ただ、最近、「春バテ」に悩まされる方が増えていることをご存じでしょうか?
「何となく体がだるい」
「やる気が出ない」
「寝ても疲れが取れない」
そんな不調、もしかすると春特有の環境変化によるものかもしれません。
春バテって何?
「春バテ」とは、春の気温差や環境の変化に体がついていけず、自律神経のバランスが乱れることで起こる体調不良のこと。
医学的な正式名称ではありませんが、最近ではメディアや医療関係者の間でも使われることが増えています。
主な原因には以下のようなものがあります。
- 朝晩と日中の大きな気温差
- 新生活・異動などの環境ストレス
- 花粉や黄砂によるアレルギー反応
- 冬の寒さによる体力低下の影響が残っている
春バテの主な症状
- 朝起きてもすっきりしない
- 頭が重い、ぼーっとする
- 食欲がわかない
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
- 肩こりやめまいがある
- イライラしたり、気分が落ち込みやすい
心身の疲れが蓄積しやすい時期だからこそ、無理をせず、早めのケアが大切です。
春バテをやわらげるセルフケア
無理のない範囲で、少しずつ日常に取り入れられるケアを意識してみましょう。
◎規則正しい生活リズムを整える
朝日を浴びて体内時計をリセット。夜はスマホを早めに手放し、しっかり眠ることを意識してみてください。
◎ゆったりとした入浴で体を温める
38~40℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、心身がリラックスします。
◎食事は「春野菜」や発酵食品を取り入れて
春キャベツ、菜の花、山菜などは、胃腸をいたわる食材。
納豆や味噌などの発酵食品と合わせて、腸内環境のケアもおすすめです。
◎ゆるやかな運動を
ウォーキングやストレッチなど、心地よいと感じる程度の運動で、血流や代謝を促しましょう。
東洋医学的にみた「春バテ」の対策
東洋医学(漢方)では、春は「肝(かん)」の働きが高まりやすい季節と考えられています。
肝は、気の流れを整えたり、感情のバランスを司ったりする臓器です。
春はこの「肝」が乱れやすく、ストレスがたまりやすくなる傾向があります。
漢方的に見る春の養生ポイント
◆「気の巡り」を意識する
春は「気滞(きたい)」、つまり気の流れが滞ることで不調が起きやすくなります。
香りのある食材(しそ、みょうが、春菊など)や、軽い運動・深呼吸などを取り入れ、気をスムーズに巡らせましょう。
◆イライラや不眠には自律神経を整えるケアを
ストレスでイライラしたり、寝つきが悪い方には、自律神経をサポートする漢方薬が使われることもあります。
例:気持ちが落ち着かない・不安が強いタイプ→心と気を整える漢方が使われることがあります
◆胃腸をいたわる食事を
春は肝の働きが胃腸に負担をかけることも。
温かく消化に優しい食事を心がけ、無理に冷たいものを摂りすぎないよう注意しましょう。
まとめ:自分の「ゆらぎ」に気づいて、やさしく整える春に
春は新しいスタートの季節である一方、心や体がゆらぎやすい時期でもあります。
「最近ちょっと疲れやすいかも」「なんだか気分が上がらないな」と思ったら、季節の影響を受けているサインかもしれません。
頑張りすぎず、まずは生活習慣を見直すところから始めてみましょう。
不調が続くときは、お気軽にご相談ください
「なんとなく不調が続いてつらい」「市販薬でなかなかよくならない」
そんなときは、お一人で抱え込まず、専門家に相談するのも大切です。
なつめ薬局では、漢方的な視点を取り入れた体質相談を行っております。
一人ひとりの体質や生活リズムに合わせたアドバイスをご提案いたしますので、気になる症状がある方はお気軽にお声がけください。
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